赤いのに何で「金魚」?



 金魚の学名Carassius auratus(カラッシウス アウラトゥス)は、「黄金の色をしたフナ」という意味です。 英語ではGoldfish(ゴールド フィッシュ)で、やはり「黄金の魚」…。

 でも、よく見かける金魚は赤や黒が多いですね。それなのになぜ「金魚」なのでしょう?


 『大草殿より相伝聞書』には「金魚とは口の黄(き)なる鯉(こい)の事にて候(そうろう)」とあります。つまり、「黄の魚(うお)」→きのうお→きんぎょ→「金魚」になったというわけです。

 また、赤い金魚でもうろこが金色に光るため、「金の魚」がそのまま「金魚」になったともいわれています。





参考:吉田金彦編著「語源辞典 動物編」(東京堂出版)