学校教育コースって？

現在・過去・未来の日本および諸外国の学校教育の在りようについて、教育学・教育心理学の知見をもとに、一方では教育の思想・方法・制度の面から、他方では学ぶ主体の成長・発達の面から、さらに教育集団や生徒集団の面から、研究していきます。そして、学校教育の実践的課題を解決し要望を築き上げるに必要な理論と技術を兼ね備えた実践的教育者の形成を目指しています。
(「平成１３年度　学生便覧」　三重大学学務部学務課発行より抜粋)

難しい言葉が並んでいますが、要するに、今の学校の状況に応じた教員の資質を学ぶコースです。メディア等で報道されているような教育諸問題に直面したときに、どう対応していけばいいのか、スムーズに、また柔軟に対応ができる教員の養成を目指していると言えます。もちろん、それだけにとどまらず、小学校あるいは中学校などの教科教育の専門的知識と技能・方法の修得するカリキュラムが用意されているので、基礎資格を身につけることができます。

どんな分野が勉強できるの？

学校教育コースは、教育学・教育心理学を中心に、さまざまな分野の学問が修得できます。中でも、「教育学」は、「教育史」「教育哲学」「教育方法学」「教育制度」「教育社会学」「社会教育」「教育行政」「学校の経営管理」、「教育心理学」は、「学習心理学」「発達心理学」「社会心理学」「臨床心理学」「教育評価」「教育工学」が主な分野です。

どんな授業があるの？

学校教育コースの専門科目としては、「教職に関する専門科目」と「学校教育に関する専門科目」があります。「教職に関する専門科目」とは、教職とはいったいどのような役割、意義を持っているのかを考える「教職入門」、教育の基礎理論に関する科目、カリキュラムや教育技術を学ぶ「教育課程および指導法に関する科目」、教育相談や生活指導のあり方を学ぶ「教育相談及び進路指導に関する科目」、教育に関するニュースや時事問題に敏感になり、他の学生と討論をすることで自分の考えを深めたり、意見を聞きながら自分なりの考えを持つ「総合演習」などです。

教員免許の取得はできるの？

教育学部の中でも、学校教育教員養成課程（以下Ａ類と呼ぶ）といって、文字通り、小学校・中学校・高等学校・
養護学校など教員養成をはかるコースです。取得できる免許というと、Ａ類は小学校一種をはじめ、中学校一種（
国語・社会・数学・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語）、高等学校一種（国語・地理歴史・公民・数学・
音楽・美術・工芸・書道・保健体育・家庭・工業）、養護学校一種、幼稚園一種の教員免許状が取得できます。