遊び方の紹介


競技かるた
(きょうぎかるた)


競技かるたは、取り札をとる早さを勝負するゲームだよ。

これは、1対1でするゲームで、上の写真のように、

両方の陣地に25枚ずつ並べて始めるんだ。

試合では、はじめに15分間の暗記時間があって、

選手は、この間にどこに何の札があるのかを覚えるんだよ。

試合の始まりは、お互い挨拶をしてから、

「なにわずに さくやこの花 冬ごもり いまを春辺と さくやこの花」

という「序歌」が、必ず読まれるんだ。

これは、百人一首の札にはない歌なんだよ。

そして、読み手が上の句(かみのく)を読むと、

選手は、下の句(しものく)が書いてある札をとる。

どうやって勝ちまけを決めるかというと、

自分の陣地をとったら、陣地はそのまま。

相手の陣地をとったら、自分の陣地から、相手の陣地に1枚札を送るんだ。

そうすると、「とればとるほど、自分の陣地の札が少なくなる」よね?

ということで、先に、自分の陣地に札がなくなった人が勝ちなんだ。

ちなみに、おてつきをしたら、どちらの陣地でも、一枚相手から送られるので、注意してね。


(↑試合も終わりに近づき、下側の人はあと一枚とったら勝てるね。)


こういう試合を、テレビで見たことがある人も多いんじゃないかな?

あんなに速くとる人にはかないっこないよって思うよね?

でも、あんなに速くとれることには、秘密があって、

実は、それぞれの札には、「ここまで聞いたらこの札をとれる」という

「決まり字」というものがあるんだ。

数枚だけでもいいから、誰よりも速くとりたい!と思うそこのキミ!

1字決まりの札だけでもここで覚えてみよう!!

1字決まりの歌

上の句 (読まれるほう)                  下の句(とるほう)

らさめの つゆもまだひぬ まきのはに    きりたちのぼる あきのゆうぐれ

みのえの きしによるなみ よるさへや    ゆめのかよひじ ひとめよくらむ

ぐりあひて みしやそれとも わかぬまに   くもがくれにし よはのつきかな

 くからに あきのくさきの しをるれば     むべやまかぜを あらしといふらむ

びしさに やどをたちいでて ながむれば   いづこもおなじ あきのゆふぐれ

ととぎす なきつるかたを ながむれば    ただありあけの つきぞのこれる

 をはやみ いわにせかるる たきがはの   われてもすえに あはむとぞおもふ



この7枚は最初の1音だけ聞いてとれるから、とりやすい位置において、ねらってみよう!


↑とろうとしているのは、「あさぼらけ うじのかわぎり たえだえに・・・」という札。
こういう、決まり字が長い札の場合は、「囲い手」というを使うんだ。
「あさ」と聞いた時点で、こう手をそえておけば、「う」の音を聞いた瞬間にとれるというわけ。

他にも、競技かるたには、たくさんの技があるんだよ。

そういう技をつかうことで、どんどん速くとれるようになるんだよ。