三味線独特のバチバチポコポコという音色、 引いた後のビィーンという余韻、 これをどう料理するかは演奏者の腕前にかかっています。
このとき、演奏者の声の高さに合わせて調弦をするので、 無理なく、しっとりとうたい上げることができます。
尺八の柔らかな音と、三味線のはじけるような音を、 箏が仲立ちしてまとめる感じですね。
三味線は、打楽器と弦楽器の性質をあわせもっているので、 打楽器的な扱い方をすれば、ノリの良い音楽にもよく合います。 切れ味の鋭い音で演奏されることが多いですね。
三味線は、木と皮から作られるので、一つとして同じ音色の三味線はありません。
音色の微妙に異なる二つの三味線が 二人の演奏者の演奏によって一つの曲を作り上げるのは、 とても奥の深い活動なのではないでしょうか。