金魚は自然の中に住む生き物ではないため、人工の池で養殖(飼って、増やすこと)されています。 日本では、大和郡山(やまとこおりやま)・愛知県弥富(やとみ)・東京江戸川が三大産地といわれています。 なかでも、愛知県弥富町は、金魚の養殖(ようしょく)数日本一の町です。 では、なぜ弥富が金魚の名産地になったのでしょう? いまからおよそ130年前、郡山の金魚売りが、東海道五十三次の熱田の宿(いまの愛知県名古屋市)をめざすとちゅう、今の弥富町にあった宿場町で金魚を休ませる池を作って放したところ、その金魚を気に入った寺小屋の権十郎さんがぜひにとこれを買い、飼育を始めました。 これがさいしょの養殖です。やがて明治時代になり、佐藤宗三郎によって産卵と孵化(ふか―卵から赤ちゃん魚が生まれること)が成功し、本格的な養殖が始まったのです。 ![]() |