金魚の歴史



 ゆかたにも金魚のもようがあるし、金魚はもともと日本にいたんじゃないの?と思うかもしれませんが、金魚のふるさとは、実は中国だったのです。

 金魚が最初に日本にやってきたのは室町時代(1338年〜1573年)の終わりごろ、1502年のことです。堺(―さかい―今の大阪)に、船で来た商人が持ってきました。

 元禄時代(1688〜1709年、江戸時代中ごろ)になると、江戸(今の東京)にも金魚屋さんができ、商人や武士が金魚を買うようになりました。

 しかし、そのころの金魚は超高級品!とてもふつうの人には買えるものではなかったのです。

 庶民(ふつうの、お金持ちではない人)も金魚が買えるようになったのは、それから100年後。
 今のように、水そうに入った金魚をお店の中で売るのではなく、天秤棒(てんびんぼう)に金魚をいれて、通りや露店(お祭りのように外にあるお店)など、外で売られていました。着物のもようや小物に金魚の絵が使われ始めたのもこのころです。