安倍晴明って?
安倍晴明(あべのせいめい)については分かっていないことがたくさんあります。
晴明が死んだのは、寛弘2年(1005年) です。ある記録では85歳で死んだ
と言われており、そこから計算すると生まれた年は延喜21年(921年)という事になります。
しかし、他の資料では45歳で死んだともいわれており、はっきりした生年月日はわかっていません。
同じように、生まれた場所も、大阪説、香川説、茨城説などがあって、はっきりしたことは分かりません。
さらには、晴明の両親についても、良く分かっていません。母親については妖狐(ようこ:狐の妖怪)だった、という話まであります。
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安倍晴明は賀茂忠行(かものただゆき)、保憲(やすのり)親子に陰陽術を習いました。小さい時に鬼を見たという話は今昔物語(こんじゃくものがたり)にも出てきます。
でも、なぜ、晴明はこんなにも有名なのでしょうか?
晴明は藤原道長(ふじわらのみちなが)に信頼され、道長のためにたくさんの仕事をしました。
その記録は藤原家の日記『御堂関白記』(みどうかんぱくき)にかかれています。
また、6人もの天皇につかえたこと、晴明の多くの伝説は『今昔物語』や『宇治拾遺物語』(うじしゅういものがたり)にたくさん出てきます。
伝説の中には、死者を生き返らせた、人の感情をあやつった、どんなのろいでも返すことができた、天皇の病気を治した、藤原道長の命を救ったなどが有ります。晴明が有名なのは、このような伝説がたくさんあるからなのでしょうね。