おはなし2

つづき

6才きゅうしは、はじめてはえるおとなの歯ですが、またいちばん力もちの歯でもあります。ところが、この力もちの6才きゅうしが、歯のなかでもっともむし歯になりやすいのです。みなさんがすきな、おかしやジュースには、さとうがたくさん入っていて、歯にべとべとくっつきます。また、スナックがしも歯にねちねちくっつきます。スナックがしのかすは、口の中でへんしんして、さとうのなかまになってしまいます。 だから、みなさんがあまいものやスナックがしを、あとからあとから食べると、口の中のむし歯きんは、大よろこびして、せっせとむし歯をつくりはじめます。歯にさとうや食べかすがくっつくと、口の中にすんでいるむし歯きんが、元気になってきます。そして、さとうや食べかすと力をあわせて、「酸」をつくりだし、歯にあなをあけて、むし歯をつくるのです。
いちどむし歯になった歯は、歯医者さんへ行かないと、ぜったいになおりません。たとえ、いたみがとまっても、むし歯のあなはなくならないだけでなく、どんどんおくへ広がっていきます。だから、むし歯ができたら、すぐ歯医者さんへ行きましょう。小さいむし歯なら、あまりいたくなくて、きちんとなおせます。むし歯きんにむし歯をつくらせないためには、歯についたさとうや食べかすを、全部とってしまえばいいのです。でも、いいかげんに歯ブラシでごしごしみがいても、よごれはとれません。正しいみがきかたで、ひとつひとつの歯をていねいにみがいて、さとうや食べかすをとらなくてはだめです。
5才から12才にかけては、歯がぬけたり、新しいおとなの歯がはえてきたりする時期です。新しくはえてくるおとなの歯は、大きくてじょうぶそうですが、歯の根はまだのびかけで、あごのほねまでとどいていません。根の先は、丸くひらいていて、そこからえいようをとりいれて、育っているのです。歯の根がしっかりあごのほねにくっついて、一人前の歯になるまでには、歯がはえてから、3年か、4年もかかります。 このように歯が育っているときは、むし歯になりにくいじょうぶな歯をつくるチャンスです。それには、へん食をしないで、なんでも食べることと、さとうを食べすぎないことが大切です。
一生つかえるじょうぶな歯を育てましょう。強くかしこい体ができますよ。

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