☆「平和」ってなあに?




みんな、「戦争」って知っていますか?
「戦争」の本とか写真とか見たことがありますか?
一度、見てみて下さい。きっと、びっくりすると思います。
きっと、悲しくなると思います。
どうして、「戦争」は起こったのでしょうか?
人と人が殺し合いをすることに、どんな意味があったのでしょうか?

私のおじいちゃんとおばあちゃんは、戦争を経験しています。
戦争中の話をいろいろしてくれます。
目をおおいたくなるような光景が、私の目の前にうかんできます。
人間は、戦争によって、なにを得たのでしょうか。
被爆して、今でも苦しんでいる人がたくさんいます。
おじいちゃんの、大きくて、しっかりした手を見ていると、「戦争」って一体なんだろうと思います。
おじいちゃんは、きっと、私に話してくれたことよりももっとたくさんのことを知っていると思います。

私たちは、「戦争」を経験していない世代です。
しかし、「戦争」のこと、忘れてはいけません。
私たちが責任を持って、「戦争」のことを語り伝えなければなりません。
そのためには、私たちは「戦争」のことをもっと知らなければなりません。
そして、「平和」とはなにかを知らなければなりません。
ここで、「平和」についての詩を紹介します。




「平和」(谷川 俊太郎)



平和
それは空気のように
あたりまえなものだ
それを願う必要はない
ただそれを呼吸していればいい


平和
それは今日のように
退屈なものだ
それを歌う必要はない
ただそれに耐えればいい


平和
それは散文のように
素っ気ないものだ
それを祈ることはできない
祈るべき神がいないから


平和
それは花ではなく
花を育てる土
平和
それは歌ではなく
生きた唇


平和
それは旗ではなく
汚れた下着
平和
それは絵ではなく
古い額縁


平和を踏んずけ
平和を使いこなし
手に入れねばならない希望がある
平和と戦い
平和にうち勝って
手に入れねばならなぬ喜びがある




少し難しい詩です。
私も、あまりよくわかっていません。
生きていくうちにわかるように、なるのかもしれません。
毎日、「平和だなー」って感じて生きていきたいですね。



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