1 北極星はいつでも正しい北を指すの?
今の北極星は、”こぐま座α星”という星です。
天の北極から0.8°離れています。
ですから、正しい北とは言えません。
地球が、自分で回りながら(自転しながら)、太陽の周りを回る
(公転している)ので、北極星の位置がずれていくのです。
今から4000年以上前に作られたエジプトのピラミッドを
知っていますか?ピラミッドは、”りゅう座のα星”という星を
北極星として測量されたといわれています。
このことから考えると、今から7500年後には、みんなもよく知っている
夏の第三角形の、”白鳥座のデネブ”が、そして今から12000年後には、
”こと座のべガ”が、北極星となるのですよ。
ちょっと気の長い話ですね!
2 日の出や月の出は真東なの?
精度0.1°以上で細かくいえば、春分の日や、秋分の日に、水平線から昇
る太陽でさえ、真東から出ているとは限りません。
精度1°程度なら、春分の日や、秋分の日に、水平線から昇る太陽は、
真東から出ているといえます。でも、山や雲や、建物から出てくるときは、
要注意ですよ。
冬の空で有名な星座”オリオン座”は、 いつでも真東から出て真西に
沈みます。それは、正しい東西とは、水平線と天の赤道が交わる点の方向であり、
この”オリオン座”は赤道上にあるからなのです。
真西や真東を知りたくなったら、見晴らしがよく、天気のいい冬の空で
オリオン座を見てみましょう。
3 一日、一月、一年はどう決まる?
どれも太陽か月の動きの周期的な動きを利用して決定されています。
1 一日;昼と夜である。....生活のリズム
太陽の日周運動。....宇宙観
2 一月;月の満ち欠け。....生命、生活のリズム
星座の中の動き。....他の天体との関わり
3 一年;四季。....生命、生育のリズム
地球の公転。....宇宙観
教室の窓に適当にテープをはります。そのテープのかげを決まった時間に
しるしを付けます。次の日の同じ時間にみてみると同じところにかげができていると
思います。これを一年続けてみます。一年の間に、かげは8のじをえがいて
元に戻ります。
やってみて下さい。
4 日月火水木金土の順序はどのようにして決められたの?
日は太陽、月はお月様、火は火星、水は水星、木は木星、金は金星、土は土星
と思われていますが、ちがうのです。人間の生活の都合で作られたと考えられています。
だから昔は、地域の商業のちがいによって一週間が4日だったり、10日だったりしたようです。
地方によっては、天体の名前ではなく、神様の名前にしていたところもあったそうです。
天球上の動きが遅い順にならべると、土木火日金水月の順になります。少し難しい話に
なりますが、これを二十四等分した天球にならびかえると、いまつかわれている日月火水木金土の
順番になります。
あなたならどんな名前をつけますか?
5 日かげの境界線がぼやけてみえるのはどうして?
かげの上に立って太陽を見る黒いフィルター(黒い下敷きでもいいよ)を使って、太陽を見てみましょう。太陽が半分見えるときと、全部かくれる時があります。半分かくれた時から、全部かくれた
時までがぼやけて見えるのです。完全にかくれると真っ暗になります。
二人ペアになって向かい合わせに立ちます。一人が太陽をを見て、もう一人は相手の顔を見ています。顔にできたかげをみるのです。太陽を見ている人は、太陽が半分になった時、全部かくれた時、
合図を出します。顔のかげが、どこでぼやけ、どこではっきりするかわかるとおもいます。
6 地球の仲間の星はいくつあるの?
9つあります。
彗星(すいせい)、金星、火星、小惑星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星(めいおうせい)、です。
この中で、金星は地球と同じくらいの大きさで、火星は地球の半分くらいの大きさです。そして、一番大きいのは、木星です。土星にはまわりにわがあります。この仲間は、太陽系というもので、家族のような集まりです。
太陽の大きさが、ドッヂボールの球くらいだとすると、地球の大きさは、ごま粒くらいになるのです。太陽ってとっても大きいのですね。
7 地球はどうしてまるいの?
古代ギリシャ時代には、3つ考えられていました。
1 船が港に出入りする時、水平線の遠くのほうでは下のほうがかくれ、上のほうが見える。
2 北のほうへ旅をすると、北極星が上のほうに見え、南のほうへ旅をすると下のほうに見える。
3 月食の時月に地球のかげがうつる。
今では、さらに5つあります。
4 高いところへ登ると遠くが見える。
5 船で陸へ近づく時、まず山の頂上が見える。
6 広い水平線を一望すると、水平線が丸く見える。
7 東へ東へ旅行をすると、地球を一周して出発点に戻る。
8 宇宙船からとられた地球の写真を見ると、丸く写っている。
あなたはどれを体験したことがありますか?どれも正しいということではありませんが、これらのことで地球が丸いとかんじることができますよ。
8 地球の重さはどうやってはかるの?
天体の半径(または、2つの天体の距離)のわかった天体では、落ち方(または、回り方)がわかれば、重さをもとめることができます。重たいとたくさん回転します。
釣り糸のかたほうのはしに、テニスボールくらいの大きさのものをつけ、もうかたほうにピンポンだまくらいのボールをつけます。それをおもいきり高くなげてみましょう。そうすると重いボールのほうが、たくさん回ると思います。
宇宙の天体もこれと似たように回っているのです。
9 月や、太陽や、星はどうしておちてこないの?
数本の輪ゴムをつなぎ、その先にテニスボールくらいの大きさのボールを固定し、指先でふりまわします。ゴムが伸びてボールと一定の距離をおいて回っていると思います。ここで、回すことをやめると、勢いよく中心の指にむかって落ちてきますね。
このように、月、地球、太陽はなにかにふりまわされながら距離を保っているのです。
太陽が落ちてきたら大変!!!
それどころか数%近づいただけでも、地球上に生物は住めなくなるのです。
太陽を1.4mmの小さい球にたとえると、そのとなりの星とは、40kmもはなれています。100年たっても60mくらいしかすすみません。だから、星はぶつかることもなければ、落ちる事もないのです。
10 満ち潮や引き潮はどうしておきるの?
地球と月のひっぱりあいっこ、まわりっこによって起きているのです。
片手にカバンなどををもった2人が、手をつないで勢いよくまわりっこする。そうすると、あなたの手は両方とも引っ張られるのをかんじると思います。これが潮汐力(ちょうせきりょく)です。
この潮の満ち引きは、生命のリズムの中に刻まれているとおもいませんか?人類の誕生、魚の産卵、潮干狩り、(オオカミ人間?)などです。
あなたが産まれた日もなにか関係があるかもしれませんよ。
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