1 星はどんな形をしているの?
星型、丸型、点、球、だ円形、凹、凸か。あなたはどれを想像し、どんなふうに見えていましたか?
実は、どれも正しいのです。星には、いろいろな形があるのです。
「えっ!」と思ったら、いろんな写真を見てみましょう。いろんな形があることが分かると思います。そこで、いろんな星の本当の姿に出会えますよ。
2 星はどうして光っているの?
夜空で光っている星には、恒星と惑星と月があります。
木星や金星は惑星というグループです。この惑星は、太陽の光を反射して、光っているのです。
星座を作っている星は、恒星いうグループです。この恒星は、地球100万個から300万個くらいの重さのガスが、「おしくらまんじゅう」をしていて、そのせいで、中心が熱く燃えていて、そのときのエネルギーで光っているのです。
では、星がちかちか光って見えるのはどうしてでしょう?
地球は、大気と呼ばれる空気の層にすっぽりとつつまれています。私たちは、大気の層をとおして遠くの星を見ています。大気が動くと、星からの光は、すこしまげられてしまいます。このことで、星がちかちかとまたたくように見えるのです。
あなたのことが大好きだから見てほしいって、光っているのかもしれませんよ。
3 星の色はどうして違うの?
星を見ていて、赤や青といった色のちがうものがあることに気づいたことはありませんか?オリオン座のベテルギュウスは赤く、リゲルは青白く見えます。望遠鏡で見ると、もっといろんな色の星を見つけることができます。
星の色は、温度と深い関係があります。星の表面の温度が5万度以上あるものは「青白く」、1万度だと「白く」、6千度は「黄色」、5千度は「だいだい色」、3千度では「赤く」見えます。
星をさわってみたいと思ったことはありませんか?夜空の星は冷たいような気がしますが、とんでもない!とってもとっても熱いのです。おきをつけて!
4 流れ星は、夜空の星がおちてくるから?
ほとんどの流れ星のもとは、1グラム以下の岩や氷のかけらのようなものです。これらは、宇宙のちりとして太陽系の中にありますが、たまに地球にぶつかってくるのです。流れ星は、秒速30q(1秒で津から四日市まで行けるくらいの速さ)で落ちてきます。でも大丈夫。地球の周りにある大気のところで燃えつきてしまうのです。これを地上から見ると、流れ星になるのです。
流れ星はとても速く落ちてくるので、願い事を3回言えたらあなたはすごいです。
毎年、8月の10日〜13日ごろ流星群があります。夜遅くから、明け方頃よく見えます。お父さんやお母さんと一緒に見てみよう。
5 一番星ってどんな星?
一番星を見つけたことはありますか?
夕方、暗くなってきて一番最初に見えはじめる星を一番星といいます。一番星はいつも決まった星ではありませんが、だいたい決まっています。「金星」「木星」が、一番星になることが多いです。金星も木星も、夕方の空にないときは、その季節の星座の中で一番明るい星が一番星になります。たとえば、冬なら「おお犬座」の「シリウス」が、夏なら「こと座」の「ベガ」が一番星になります。
さあ、だれがはやく一番星を見つけられるかな?
6 星はいくつあるの?
私たちの肉眼で見える星は、全部で6千個ほどです。日本(北半球)にすんでいるので、私たちにはその半分の3千個ほどが見えることになります。望遠鏡を使うと、肉眼では見えない暗い星も見えるので、もっとたくさんの星を見ることができます。
しかし、これで全部ではありません。銀河系全体では、2千億個の星があります。そして、宇宙にはこのような銀河が1千億個もあります。
とてもたくさんあって数えきれませんね。
7 一番大きな星と一番小さな星はなあに?
太陽の10倍以上の重さの星があります。その星は、一生の最後に大爆発をおこします。その時直径20qほどのかけら(星)をのこすときがあります。これが、一番小さい星の仲間です。
一番大きな星は、赤色巨星とよばれる星の仲間です。星は一生の最後が近づくにつれ、大きくふくらみます。このとき赤く見えます。赤色巨星のなかでも、特に大きな星は、赤色特巨星といわれています。オリオン座のベテルギュウスがこれにあたります。太陽の500倍もあるんですよ。
でも、どれが「一番」とは、はっきり決められないそうです。
8 一番近くにある星と一番遠くにある星はなあに?
地球に一番近い星は、たいてい毎日夜見ることができる「月」です。地球から一番近い恒星(自分で光っている星)は、これもたいてい毎日昼に見ている「太陽」です。夜に見えるちかちか光る星のなかで一番近い星は、ケンタウルス座のアルファ星といわれていますが、残念ながら、日本からは見ることができません。日本から見える星のなかで、一番近い星は、おお犬座のシリウスです。
星までの距離をあらわすには、光年という単位を使います。光は1秒間に約30万km(地球を7回半回れる距離)を進みます。そこで、地球から一番遠い星は、地球から100億光年遠くにある、クェーサーとよばれている星の仲間だそうです。あまりに遠くにあるので、星のように見えるということでクェーサーとよばれています。
夜の星は何年か前の光を見せています。何年前の光なのでしょうね。
9 星はいつまで光っていられるの?
星はみんな水素の核融合反応(かくゆうごうはんのう)というのをおこして光っています。星は、重さによって一生の長さがちがうのです。
太陽くらいの重さの星は、100億年くらい生きられます。太陽はあと50億年くらいだといわれています。太陽よりも重い星ほど寿命は短いです。それは、エネルギーをたくさん使ってしまうからです。
あなたの寿命は、どのくらいかな?
10 いん石は星のかけらなの?
特別に明るい星を火球といいます。この火球のなかには、大気中で燃えきらないで地上に落ちてくるものもあります。これがいん石です。いん石になるような流れ星は、小惑星か、そのかけらだといわれています。
たまに新聞やテレビなどで、いん石の話をしていますよ。
もしかしたら、あなたの家の近くにもいん石があるかもしれませんよ。今日あたり落ちてくるかもしれませんよ。
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