1 昇りかけた月が大きく見えるのはなぜ?
大きな”まんまるいお盆のような月”が出たのを見たことがありませんか?。
本当に大きく見えるので、錯覚だといわれても、簡単には信じられないと思います。
でも、本当に錯覚なのです。
では、どんな時に錯覚を起こしてしまうのでしょう。
1 'まるい’のだから当然満月に近いからである。
2 月が出たばかりだから、当然地平線に近く,地上の風景と比べるからである。
3 まわりの風景が遠くにあるので、月が大きく見える。
というように、いろいろといわれています。このなかで、一番有力なのは、
私たちが心理的に’比べている’から錯覚を起こしている、というものですが、
本当のところは、まだわかってないようです。
2 三日月は2つあるの?
三日月は一つしかないことを知っていますか?左側が欠けているのが
三日月なんですよ。では、逆の右側が欠けているのは、なんというのでしょうか。
それは、二十六の月といいます。
澄んだ薄明かりの空にかかる細い月は、星空のファンタジーの序曲であったり、
終曲であったりと、古来から見る者の心を清め、祈りに似た想いを高めてきたような
気がします。三日月を見て、不思議な気持ちになったことはありませんか?
夕焼けの空では三日月が、暁の空では二十六の月が、傾けた金杯のように、
弦を張った弓のように、太陽との別れを惜しみ、出会いを喜んで、しばし調べを
奏でてくれているかのようです。
ロマンチックな気持ちになりますね。
夕焼け空の方が三日月なのです。だから、西の空で見えることが多いのですよ。
太陽が沈んだ後、太陽が沈んだところから昇るのが三日月です。
3 歩いていると、どうして月がついてくるの?
歩いている時、自転車に乗っているとき、車に乗っているとき、月を見ているとどこまでもついてくるように、かんじたことはありませんか?
これは、かんたんにいうと月がとても遠いところにあるからなのです。
左右の目を交互にかくして、おいてあるものを見たとき、動くように見えますね。でもこれは、数10mのものまでです。月が動いているというのをかんじるためには、数千kを一瞬で移動しなくてはいけなくなります。これは、無理な話ですね。
はるか遠くの世界、宇宙の広がりをかんじる出発点になります。
4 月のクレーターはどのようにしてできた?地球にはないの?
月の表面に”うさぎ”がいるといわれるように、月にはもようがあります。月をよく見てみると黒い部分と白い部分があります。黒い部分は「海」、白い部分は「陸」とよんでいます。海といっても地球のように水はありませんけどね。
では、どうしてできたのでしょう。
昔々、月の表面にたくさんのいん石がぶつかってきました。そのなかには、大きいものもありました。大きいいん石がぶつかると、そこが大きくくぼんで、クレーターになりました。クレーターの内部からは、火山が起きた時にでる溶岩がしみだし、黒くなりました。その後も、いん石がぶつかり、今のような形になったのです。
お月見の時は月をよおく見てみてください。でこぼこが見えると思います。うさぎもいるかもしれませんね。
5 星座の由来は?
およそ5千年前のメソポタミア地方でのお話です。
メソポタミアに住んでいた羊飼いたちが、夜空に輝く星を結び、自分たちの信じていた神様の名前や、使っていた器や動物たちにあてはめてみたのが星座の始まりだといわれています。昔は書きとめておくことができなかったので、いろんな地方でユニークな名前の星座があったそうです。今のような名前は、ギリシャ神話に関連した星座を基本として、天文連合という会議で決められました。
あなたも夜空の星をつなげて、名前をつけてみましょう。
6 「四季の星座」はその季節にしか見れないの?
早見星座盤を活用してみましょう。そこには、季節の星座以外の星座もたくさんみれることでしょう。
いっぱんに、季節の星座というのは、日没後数時間みられるもののことをいいます。一晩中眺めていれば、いろんな季節の、「季節の星座」をみることができます。
8月の明け方の東の空では、オリオン座が、クリスマスイブの日没後の西の空には白鳥座がみえますよ。ぜひみてください。
7 星占いとは?誕生日と星座はなぜ関係があるの?
黄道十二宮というものがあり、それのどこに太陽がいるか、つまり、何月何日に生まれたかを基本に黄道座標によって人や、国や物事の運命、性質が決まっているのです。
数年前わだいになりましたが、黄道には13星座あることもお忘れなく。太陽はさそり座の次にへびつかい座を通って射手座に移ります。だから、本当は、11月30日から12月19日に生まれた人は、へびつかい座生まれとなります。
8 星は昼にも見えているの?
昼の空にも星はあります。けれども、太陽の光の方が多く地球にとどくので、星の光が見えないだけなのです。
最も明るい頃、よくすんだ青空であれば、「金星」が肉眼で見えることがあります。望遠鏡などを使うともっと見えるチャンスがふえますよ。
昼にも見える星はいろいろあります。さがしてみてください。
9 星座物語 ”白鳥座”
太陽の車から落ちた少年
フェートンは、太陽の神アポロンの息子でした。
父、アポロンに会いに行ったフェートンは、4頭の天馬が引く太陽の車に乗ってみたいと、アポロンにたのみました。アポロンは、息子のたのみをことわりきれずに、太陽の車をかしてしまいました。
ところが、あつかい方を知らないフェートンが乗ったために、車は天の道をはずれ、天も地も大火につつまれてしまったのです。
これを見ていた大神ゼウスは、雷(いかずち)の矢をはなち、太陽の車をくだきました。しかし、このときフェートンも一緒に死んでしまいました。アポロンは、息子の死を悲しみ、白鳥の姿にかえて空に上げ、白鳥座にしたのです。
白鳥座は、夏の大三角の一つの星、「デネブ」からできる大きな十字形の星座です。空の暗いところで見ると、天の川のなかに大きく羽を広げ、長い首を南の方へ向けた白鳥の姿をたどることができます。夜空に羽ばたく白鳥を見たら、太陽の神アポロンの息子フェートンのことを思い出してみてください。
10 星座物語 ”オリオン座”
月の女神に愛された猟師
オリオンはたいへんうでのいい猟師で、月と狩の女神アルテミスにとても愛されていました。
アルテミスの兄アポロンは、妹があまりにオリオンをかわいがるので、たいそうやきもちをやいていました。
ある日アポロンは、オリオンが海の上を歩いているのをみつけました。そこでアポロンは、金色の光をオリオンに当てて、だれなのかわからなくしてから、アルテミスにいいました。
「いくらおまえでも、あの海の上で光っているものは、射ることができないだろう。」
アルテミスは、みごとに光を射ぬきました。
しかし、アルテミスはそれがオリオンだた知ると大変悲しみました。そして、大神ゼウスにたのんで、空に上げてもらいました。
オリオン座は、三ツ星を中心にして、北側に2つ、南側にも2つ同じように星が並んでいます。「巨人のわきのした」といういみの「ベテルギュース」は、赤く光っていて、「巨人の左足」といういみの「リゲル」は、青白く光っています。
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