このページは「教育学」という研究領域を専攻している6人の教員グループのページです。

6人の教員はどのような授業を開講しているのか?
各教員は教育学のどのような研究に取り組んでいるのか?

氏 名

専門領域

主な担当授業科目名

教員からひとこと

伊藤敏子

教育哲学

教育学、教職入門、教育の哲学、教育の人間学、文献講読法、教育学入門セミナー、教育学セミナー、学校教育最先端セミナー、教職実践演習、教育学研究演習

昨日よりも今日、今日よりも明日、教育を受けている人がよくなるという想定のもとに展開されるのが教育という営みです。でも、そもそも 「よくなる」とはどういうことなのでしょう。教育哲学は、教育にかかわって提起されるこのような素朴な問いから出発します。教育の日常にあって当然と思われていることを起点に立ち戻って問う旺盛な好奇心、そしてこの問いをさまざまな角度から解きほぐしていく柔らかな感性に支えられた教育哲学は、教育の未知なる側面に出会える学問領域です。

織田泰幸

教育経営学

学校経営学,教育行政学

教育経営学は,学級,教師(集団),管理職,保護者,地域社会と,基本的には学校と関わるあらゆるものを研究の対象とする学問です。私が学部生の時に読んだある雑誌では,「教育学は雑学だ」,「経営学はジャングルだ」と紹介されていました。これらを組み合わせると「教育経営学は雑学ジャングルだ」となりますが、この意味不明さは言い得て妙だというのが私の持論です。教育経営学を研究する者には、この「雑学ジャングル」を冒険して生き抜く勇敢さと覚悟が試されます。学校経営は企業経営の理論や実践を参考にしますが、そのまま応用する学問ではありません。学校という組織は、企業とは様々な点が違っているからです。そのあたりを一緒に深く考えていきましょう。

大日方真史

教育方法学
(生活指導論)


特別活動論、教職入門、教育実地研究基礎、教育学入門セミナー、教育学セミナー、学校教育最先端セミナー、学級の子ども学、子どもの生活と教育、教育実践研究法、教職実践演習、教育学研究演習

子どもたちがともに生活する学校や教室は、子どもたちにとってどのような場であるとよいのか。どのようにしたらそのような場になるのか。そのために子どもたち、大人たちには何ができるのか、教師がすべきことは何か。ときに抽象的に、ときにとても具体的な場面を取り上げながら、このようなことを追求していきます。その追求は、教室以外の学校の場所、家庭や地域など、教室の外、学校の外にも目を向けることにつながっていきます。教室内外、学校内外を見ながら、子どもたちが自分たちの生活を自分たちでよりよいものにしていける道筋を探っていきたいと考えています。

前原裕樹

教育方法学
(カリキュラム論)

教育課程論

僕がこの分野に関心を抱くようになったきっかけの1つは、大学生の頃に教育ボランティア先の適応指導教室(各自治体に設置されている学校に行きにくい子どもが通う公的機関)で出会った、学校に行きにくかったりなじめなかったりする子どもたちの存在でした。彼らと毎週過ごす中で既存の学校や教育課程には様々な課題があることや、そういった子どもたちを支援する行政の仕組みがあることなどを知りました。そういった中で、子どもたちが安心して過ごせる学校や楽しく学ぶことのできる授業・カリキュラム・学級とはどのようなものか気になりました。

園部友里恵

教師教育学、表現教育

教職入門、表現教育とコミュニケーション

「表現」ということばから何をイメージするでしょうか。表現は決して遠いものではなく、今この瞬間も私たちは何かを表現しながら生きています。意図的に「表現しよう」としているものもあれば、無意図的に「表現してしまっている」ものもあります。「ことば」も「からだ」も、表現の媒体です。そして表現には、それを受けとる「相手」がいます。相手を伴う表現は、相手との「関係」に影響を受けます。「考えてからやりなさい」としばしば言われますが、私は「やってみて、考える」を大切にしています。「まず、やってみる」のにはちょっとした勇気が必要。その世界に一緒にとびこんでくれる皆さんと探究を進めています。

田中里佳

教育方法学(授業論)

教育内容・方法論(ICT活用を含む)、授業観察・分析法

どのようにすれば「よりよい」授業をデザインし、実践することができるようになるのか、公立学校の教員だった私の素朴な疑問が研究のスタートです。現在は、授業デザインとともに、授業をデザインし実践する教師の力量形成に関する研究を行っています。授業デザインとその実践において、見える部分は、教師として・人としての考え方(無意識の考え方も含む)のほんの一部分が表出しているに過ぎません。どうして、そのように授業をデザインするのか、子どもの思いがけない言動にもどうして的確に反応することができるのか、といったことを、ライフヒストリーや成人学習論の理論も用いて探究しています。



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