
谷口あや 助教
※ここで紹介する授業科目は教育学/教育心理学専攻に限らず、他コースにも開かれている場合もあります。

「心理データ解析」の授業では,心理学の研究で用いるデータ解析の手法について,実際に計画の立案からデータ収集,解析までの一連の過程に取り組み,今後の研究活動で応用可能な基礎的スキルの習得を目指しています。
「生徒指導・進路指導」の授業では,学校現場において生徒指導・進路指導を実践するための心理学的知識や具体的な手法を学習するとともに,実際の事例やデータをもとに,現代の子どもたちを取り巻く現状や課題について検討することを試みています。
「社会心理学」の授業では,社会心理学に関する基礎的な知見や理論を理解し,日常生活の中で直面する人間の社会的行動についても理解を深めることを目指しています。

主たる研究テーマは大きく分けて二つあり、一つは自閉スペクトラム症をはじめとした発達障害へのスティグマに関連する要因の研究、もう一つは親の養育スタイルと子どもの発達の関連に関する研究です。
前者は特に診断名という要因に着目しています。精神疾患に対するスティグマの研究においては,当事者に診断ラベルが付与されることでスティグマが助長されることが懸念されています。発達障害へのスティグマに対して診断名の提示の有無や診断名に対するイメージや理解がどのように影響を及ぼすのかについて質問紙や実験等の手法を用いて実証的に明らかにすることを試みています。
後者は父母のペアデータを用い、父母間の相互作用で形成される養育スタイルに着目しています。父母間の相補性のある養育スタイルが子どもの発達に対して及ぼす影響を明らかにすることを通して,これからの日本の社会においてどのような子育ての在り方が望ましいのかについて考えることを目指しています。
三重大学教員紹介