おはなし2

虫歯くんには負けないよ



あなたの歯は、きれいにはえそろっていますか。虫歯は、なおしてありますか。歯は、食べたり話したりするときにたいせつなものです。歯は、なぜぬけかわるのでしょう。どうして虫歯になるのでしょう。じょうぶな歯にするにはどうしたらよいのでしょう。
みなさんが歯といっているところは、ほんとうは、歯の上半分です。もも色の歯ぐきの中には、歯の根が長くのびて、あごのほねにつながっています。あごのほねで、新しい歯がはえはじめると、古い歯の根が、下のほうからしぜんにとけてなくなっていきます。歯をささえている根が、なくなってしまうのですから、歯がぐらぐらになるのは、あたりまえです。けれども、虫歯でもない歯が、なぜ新しい歯とはえかわったりするのでしょうか。 それは、みなさんがずんずんせいちょうしていくからです。手や足のほねは、みなさんの体が大きくなるにつれて、のびていきます。歯がくっついているあごのほねも、大きくなります。でも、いちどはえた歯は、ぜんぜん大きくなりません。
歯がぬけるのは、大きくなったあごのほねにあうような、新しいおとなの歯と入れかわるためです。ぬけてしまう子どもの時の歯は、上下あわせて20本です。新しくはえてくるおとなの歯は、全部で32本ですから、12本多くはえてくることになります。多くはえてくるおとなの歯は、全部おく歯で、あごのほねが大きくなるにつれて、じゅんじゅんにはえてきます。 前歯がぬけて、新しい歯とはえかわる前に、じつはおとなのおく歯が、そっとはえてきます。このおく歯のことを、とくに「6才きゅうし」とよんでいます。6才ごろはえるので、こうよぶのです。

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