有田の糸我(いとが)の伊藤孫右衛門(いとうまごうえもん)という人が
九州(きゅうしゅう)の八代(やつしろ)からみかんの苗木(なえぎ)を
もちかえり、すこしずつ苗木をふやして、村むらへ広めていったのが、
有田でのみかんづくりのはじまりだといいつたえられているそうな…。
(とうべえ)という人が、みかんを船につんで、江戸へ売りにいきまし
た。江戸では、「有田のみかんは、どこのみかんよりもおいしい!」と
ひょうばんになり、毎年、お正月のころには、有田からのみかん船を
まつようになりました。そのころから、みかんをつくることが、ますます
さかんになり、有田みかんのなまえは、日本じゅうに広がっていきまし
たとさ。『沖(おき)の暗いのに白帆(しらほ)がみえる。あれは紀の国(きのくに)みかん船。』
かんがえてみたこと、ある?
じつはね、これがけっこうたいへんなしごとなんだよー。
みかんづくりの1年