基礎体温(きそたいおん)
毎朝おきてすぐににはかる口中の体温を、基礎体温といいます。健康な女性は、体温が低い期間(低温相:ていおんそう)と、高い期間(高温相:こうおんそう)とがくりかえされます。 月経(げっけい)が終わったあと、何日か低温相がつづいたあとに体温がストンとおちる日(体温陥落日:たいおんけつらくび)
があります。ふつうはこの日に排卵(はいらん)がおこり、人によって排卵が前後に2日ほどずれることもあります。 その後、高温相になり、何日かあとに体温が少し下がります。これは次の月経が始まる前のお知らせで、月経がはじまると低温相にうつるのです。
基礎体温法(きそたいおんほう)で排卵の日を知る
基礎体温が変わることによって、排卵がくる時が分かる方法が基礎体温法です。 しかし、人それぞれでちがうし、体調の良し悪しなどにより体温の変化にずれがあるので、3か月以上つづけてはかり、自分の体温が変わるリズムを認識しておきましょう。 基礎体温法では、体温陥落日を排卵日としています。 そのため、“最も妊娠しやすい期間”は、基礎体温陥落日とその前の2日間を、精子(せいし)が生きている間の時間(精子生存期間:せいしせいぞんきかん)として入れた3日間です。 そして、“妊娠するおそれのある期間”とは基礎体温陥落目の前と後に、排卵のずれを加えた7日間と精子生存期間の2日間を入れた9日間のことです。 その後、体温が高温相になって3日たつと、妊娠しない期間になります。 基礎体温を長くはかっていると、排卵時期や次の月経が始まる日を自分でわかるようになるのです。
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