月の神
アルテミス
【神話分類】ギリシア神話
【性別】女神
【別名】ダイアナ
【同一視】セレネ ヘカテ
ゼウスと女神レトの間に生まれた子のひとりで太陽神アポロンの妹でもある。
姿は兄ににて美しい女神だが、純潔を司る女神でもあったので、
決して男性と恋に落ちることはなかったとされてる。
(一説にはオリオンと恋に落ちたともいわれている)
たおやかな女神というわけではなく、山中に住み、
ニンフたちとともに狩りをして暮らすという野性的な生活を好んでいたといわれている。
闇夜を明るく照らす月の光は、あらゆる不純を浄化して、
涼やかな安らぎを与えてくれるが、それでいてその冴えざえとした美しさには、
どこか冷たい冷気を感じる。気性もどちらかといえば激しかったようで、
アルテミスの水浴びを偶然見てしまった狩人アクタイオンを鹿に変えたり、
ゼウスに純潔を奪われたニンフ、カリストを大熊に変えたり…。
そんな月の女神アルテミスは、凛とした気品のある麗人だったといわれている。
アスタルテ
【神話分類】オリエント神話
【性別】女神
【別名】アシュタルテ アスタロト アストレト
Ashtarte
カナン・バビロニア・ビブロス(古代フェニキア)の女神。
三日月の女神。三日月形の角をつけた天界の女王。
豊穣と多産を司り、明けの明星の女神でもある。
バールの妻。学問・豊饒を司る。 死者の魂を司る天界の女王。
インド・ヨーロッパ文化圏全域にわたって崇拝された
「創造し、維持し、破壊する女神」三相一体の女神。
ルーツは古代フェニキアの都市ビブロスの女神アスタルテと言われている。
“真の統治者”の称号を冠せられる彼女は、
古い世界を破壊し新しい世界を創り出し、死と再生を司る。
彼女は死者の霊魂の管理も行い、星は天に昇った死者の魂とされ、
その天に輝く月はアスタルテとされる。
死者は光るものを身につけて天界に住んでおり、地球から見るとそれは 星に見えた。
そのためアスタルテは「星の女王 Astroarche」とも呼ばれていた。
アスタルテは天界に住む万霊の母親であり、子どもである星に囲まれた「月」である。
のちに、キリスト教によって、この神は悪魔のアシュトレトにされる。
月読之命
【神話分類】日本神話
【性別】男神
【別名】月読命 月読神 月弓尊 月夜見尊 月黄泉命 月神
伊弉諾(イザナギ)の子で、天照(アマテラス)、素戔嗚(スサノオ)の兄弟。
ヨルノオスクニ(=夜と月の世界)の王。暦・農耕・漁業を司る。
ウマ、あるいは船に乗った男性で表される。