【ミキモト創業者】

御木本幸吉は、安政５年(１８５８)志摩(しま)国（現在の三重県）に生まれました。

横浜で真珠(しんじゅ)の売買を見学したことが、彼と真珠とのかかわりの最初でした。 彼は、真珠貝をとるため、明治２１年に英虞湾(あごわん)でその養殖(ようしょく)をはじめ、 明治２３年には上野で開催(かいさい)された第３回内国勧業(かんぎょう)博覧会に真珠や 真珠入りの品を出展しました。

彼はこのころ、真珠そのものの養殖をしたいと考えており、この博覧会において、出展物の審査官(しんさかん)から真珠は 人工養殖できるかもしれないと言われたことが、彼のその後の進路を決定的なものとしました。 その年、彼は真珠養殖の研究にとりかかり、４年間の研究のすえ、明治２６年、養殖したアコヤ貝の からの内面にコブのような半円形の養殖真珠をつくりだすことに成功しました。

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